春に起こる耳鳴りの原因は、自律神経の乱れが関係しています。自律神経が乱れると、春の寒暖差や気圧差に適応できず体調を崩すおそれがあります。本記事では耳鳴りを防ぐための対策として、誰でも実践できる方法を解説します。日々の生活の中で実践し、春に起こる耳鳴りを未然に防ぐための参考にしてください。
春に起こる耳鳴りの原因
春に起こる耳鳴りの原因は自律神経の乱れが関係しています。自律神経とは、日々生きていくために必要な血圧や体温、内蔵機能などを調整するための神経です。
自律神経には、交感神経と副交感神経があります。日中は交感神経が優位になり、心拍数や血圧を上昇させ、活発に活動できるように調整しています。
日没後は、心身を休めるために副交感神経が優位になり、心拍数や血圧を下げるように機能するのが特徴です。
しかし、春になって気圧の変化や寒暖差が激しくなると、変化に対応するために自律神経が活発な状態が続きます。
そのため、自律神経のバランスが乱れ、耳鳴りが起こりやすくなります。
春におこなうべき耳鳴り対策
春は自律神経が乱れ、耳鳴りが起こるおそれのある季節です。耳鳴りを予防するための対策には次のものがあります。
- 1日3食を決まった時間に食べる
- 睡眠時間をたっぷりとる
- 起床時は朝日を浴びて水を飲む
- 適度に運動する
1日3食を決まった時間に食べる
食事は1日3食を毎日決まった時間に食べるようにします。特に、朝食を食べると、副交感神経から交感神経への切り替えがスムーズになり、自律神経が整いやすくなります。
自律神経を整える作用があるものには以下があります。普段の食事で積極的に摂るよう心がけましょう。
- ビタミンC(いも類・果物)
- ビタミンA(卵・緑黄色野菜)
- ビタミンE(魚介類・ナッツ類)
- カルシウム(豆腐・ごま・乳製品)
睡眠時間をたっぷりとる
睡眠時間が不足し、夜更かしが続くと、交感神経と副交感神経の切り替えがうまくいかず、体調を崩しやすくなります。
目安として7〜8時間の睡眠時間を確保できるのが理想です。また、ゆっくりお風呂に浸かったり、アロマを焚いたりして睡眠の質を良くすることも大切です。
起床時は朝日を浴びて水を飲む
体内時計を整えることが大切です。朝起きたら、朝日を浴びると体内時計をリセットできます。起床時間を毎日一定に保ち、朝日を浴びる習慣を継続できれば、自律神経が整いやすくなります。
また、コップ1杯の水を飲むことをセットにしておくと腸が刺激され、身体の調子が良くなります。
適度に運動する
自律神経を安定させるために有効なのが、適度な運動です。ウォーキングやランニング、ストレッチや水泳などがあげられますが、無理せず長く続けられるものが良いです。
いずれも継続することで自律神経が整いやすくなります。注意すべき点としては、ストレスがかからない運動をおこなうことです。
ストレスを感じず、気持ちよく継続できる運動を実践してください。
自律神経の乱れをチェック
本格的な春の到来に備え、自律神経の乱れをチェックし、体調管理を万全にしておくことが大切です。以下の項目に当てはまる数が多いほど自律神経が乱れやすい傾向があるため、数が多い方は注意が必要です。
- ストレスを感じやすい
- 偏頭痛持ち
- 肩こりを感じやすい
- 体を動かす機会が減っている
- 季節の変わり目に体調を崩しやすい
- 乗り物酔いしやすい
- 下痢・便秘が多い
- 新幹線や飛行機に乗ると耳が痛くなる
まとめ
春に起こる耳鳴りは、自律神経の乱れが原因で起こる場合があります。予防するためには、適切な食習慣や運動習慣などをおこない、規則正しい生活を送ることが大切です。
また、日頃から自律神経が乱れていないかをチェックしておくことも必要になります。春を迎える前に対策をしっかりおこない、耳鳴りを未然に防ぎましょう。
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記事投稿者
医療ライターゆし
医療機器メーカー(東証プライム市場上場)の営業職に約10年間従事。日々、多くの医師やコメディカルと関わり合いながら、ライターとして多くの医療記事を執筆している。
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記事監修者
若山 貴久子 先生
1914年から100年以上の実績「若山医院 眼科耳鼻咽喉科」院長。■詳しいプロフィールを見る■